2023年に読んで、印象深かった本。
たまたまだが、5冊中、4冊がノンフィクションでした。。。
①笑い神
②嫌われた監督
③ある男
⑤アンビシャス
Amazon.co.jp: 笑い神 M-1、その純情と狂気 : 中村 計: 本
「○○に認めてほしい、のブランクに入るのは松本人志以外もいた」と始まる物語は、笑い飯のドキュメンタリー小説でありつつ、漫才そのもののドキュメンタリーであり、漫才をめぐるあらゆる人間たちのドキュメンタリーでもある。
とても引き込まれた。
人を笑わせるということの本質に向き合うことがこんなにも重たいことなのかと感じさせる、笑いを入口に人間の本質に迫るドキュメンタリー。
「チャンピオンが讃(たた)えられるのは負けた人たちが本気だったから」という言葉があるが、M-1のあの華やかな舞台の裏には、多くの芸人たちの屍があり、笑いになり損ねたネタたちがある。
これを読む前と読んだ後では、幸か不幸か、M-1との向き合い方が変わらざるを得ない一冊。もう気楽に楽しめない!
②【嫌われた監督】
嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか | 鈴木 忠平 |本 | 通販 | Amazon
この本を読むまでは、自分も落合監督のことを誤解していた。利己的で、独善的な人なんだろうと思っていた。この本を読み、落合監督の生きざまに触れ、「ボーッと生きてんじゃねえよ」って怒鳴られそうな気がした。
本質に向き合い、自分の価値観を貫き通し、決断をするということは、こんなにも重く、孤独を伴うことなのだと思い知った。リーダーってこういうことなんだろうな。
③【ある男】
Amazon.co.jp: ある男 (文春文庫 ひ 19-3) : 平野 啓一郎: 本
夫だと思っていた人が、実は夫ではなかった。うまく説明ができないが、よくこんな小説が思いつくものよな。。。
ただ、昔から思ってたけど、名前って、不思議だと思う。
名前は誰のモノ?? - 三男日記 (hatenablog.com)
安倍晋三 回顧録 (単行本) | 安倍晋三, 橋本五郎, 尾山宏, 北村滋 |本 | 通販 | Amazon
詩人のチャールズマッケイは、
「戦いにおいて勇敢な者は、必ず敵を作る。敵がいないということはあなたの成し遂げた功績が取るに足らないということだ」
と言い残している。
安倍総理は、日本のことを誰よりも思うリーダーでありながら、誰よりも嫌われたリーダーだと思う。「常に前方から強い風が吹いてくる」中で、強い心をもって、内外様々な敵に立ち向かった。良かった点も悪かった点もあると思うが、もっと尊敬されてもいい人だと思う。
こんなに敵がいること自体、安倍総理がそれだけ、前例を恐れずに勇敢な戦いをしていたということだし、これが日本じゃないなら、もっとリスペクトされてもいいくらいの存在なのではないか。
一度ご一緒してみたかった。
日本は”安倍さん”を受け入れられるか? - 三男日記 (hatenablog.com)
⑤【アンビシャス】
アンビシャス 北海道にボールパークを創った男たち | 鈴木 忠平 |本 | 通販 | Amazon
In the beginning, no one believed the project had a chance.
(最初は誰も、できると思っていなかった)
北海道ボールパーク建設を実現した男たちの物語。サラリーマンってこんなにアツくなれるんだと、奮起させられる一冊。キャンプ場でワインを飲みながら読んだ記憶があるが、面白すぎて、ワインが止まらず、いつの間にか2本空けてしまった思い出。人の夢って、こんなにも酒がうまいのか、と思う。
って酒飲んでる場合じゃないな。自分も頑張ろう。
読後、最後に迫る、「あなたの心にフロンティアはありますか?」という問いかけ。頑張ろう。