原因は日本のコロナウイルス感染拡大の現状を「さざ波」「屁みたいなもの」と表現したことを批判されたようです。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210524/k10013048831000.html
公人だから、感染者を冒涜するようなことを言うのはおかしい、ということでしょうか。
まあ、「内閣官房参与」という肩書きだけ聞いたら、「おいそんなこと言うなよ」とはなるかもしれませんね。
ただ、"ちゃんと"見てみると、何も間違ったことは言ってないし、表現も問題ないと思うんです。
「さざ波」と高橋氏が指していたのは、
あくまで感染者の数を世界比較すると、
ということであって、事実感染者は世界各国と比べてもめちゃくちゃ少ないです。
(事の本質は、それなのに医療崩壊している日本の医療構造と過度なコロナ自粛による経済の萎縮にあるのだと思います)
グラフはそれを指しています。
その上、言いたい趣旨としては「オリンピック中止を日本から言うのは少し筋違いじゃないか?」という事であって、事実その通りだと思います。
ただ、今回反発している人は、すごく感情的に反発しているような気がして、理路整然と主張するこの言い方が許せないんだと思います。
今回の問題はただそれだけです。感情的な反発。
実際、高橋氏はコロナ禍を軽視しているわけではなく、当初から大量の財政出動や経済支援を主張しており、他の評論家よりも、深刻に事態を捉え寄り添っていたはずです。
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/72352?page=1&imp=0
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-11-27/QKCUUPT1UM0X01
「さざ波」の発言で、貴重な頭脳を公の舞台から退場させるとは。。。
こんな言葉狩りみたいなことしてたら、公職に就こうとする人がいなくなってしまいますよ。高橋氏は無報酬でやっていたのに。。。
不倫問題もそうですが、公人に対して完璧を求めすぎている気がします。
誰にとっても聞こえがいい言葉で、誰にとっても感じが良く振る舞うこと。
いや、そんな奴おらんやろ。笑
今回の批判は、主にリベラル系(日本で言うと左派みたいなイメージ)からの主張が多かったようですが、
井上達夫元東大教授は、
「リベラリズムとは、他者に対するフェアネスです。自分が他人に対してやっていることを、もし自分が他人だとしても受け入れられるかどうか」と述べています。
高橋氏の発言を批判するなら、まずはちゃんとその趣旨を理解しようと努め、過去の発言なども見た上で"ちゃんと"批判すべきじゃないでしょうか。
自分が逆だったら、言葉尻だけを捉えて批判されたら嫌でしょう。。。
参考:
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/83186?page=1&imp=0
完璧主義みたいなところでいうと、日本は減点法が過ぎる気がします。
目立つ人に対して、ちょっとダメな点があったらすぐ足を引っ張りたがる。
けれど、世の中を前に進めていくためには、加点法で、いいところはいいよね!も認めていかないと、日本はこのまま進歩しないままズルズルと後退していってしまいそうです。
ここで菅総理が、「高橋洋一氏の発言は、あくまで事実を元に述べているだけであり、冒涜する意図はないものと認められるため、辞任の必要はないと判断した」みたいに守ってくれたらカッコいいのになぁ。
そんな社会になったらいいなぁ。。。