東京に本社がある広告会社にこの4月から勤めているのですが、
7月から大阪で働くことになりました。
関西支社のストラテジックプランナーということで、
少なくとも最初の3年半は関西支社で働くことになりました。
(「ストラテジックプランナー」は、コミュニケーション施策の手前、企業・商品が抱えている課題は何で、何が価値で、という戦略を作る仕事がメインで、
仕事のフローとしては、
クライアントと向き合う「営業」
→
コミュニケーション戦略を考える「ストラテジックプランナー」
→
具体的なコミュニケーション施策を設計する「クリエイター(コピーライターやCMプランナー)」
という大まかな分業になっています)
この配属は希望していたので、希望通りに関西支社に行くことになりました。
あんまり関西行きたい人がいなくて、みんな東京がいいから、幸か不幸かそのまま希望が通っちゃいました。
行きたかった理由は3つあります。
1つ目は、仕事の裁量という点。
東京に比べて関西は会社の規模的には小さいクライアントが多いらしいですが、支社の人数が少ない分、若いうちから広い領域に携われ、数をこなせるというところが魅力に思えました。
2つ目は、越境しやすいという点。
東京は分業制が強めで、営業は営業、コピーやCMを考えるクリエイティブはクリエイティブ、戦略を考えるマーケティングはマーケティング、みたいな感じで分けられていて、フロアも全く別なのですが、
関西支社は、全部がワンフロアでぎっしりしていて、すぐ近くに営業がいて、隣にクリエイターがいて、といろんな領域に顔を出しやすく、かつ人が少ないので自分の持ち場だけをやってればいいわけじゃなく、越境が求められます。そういうところが自分に合ってるし、そういう環境で最初は働きたいと思いました。
3つ目は、好奇心です。
高校まで愛知県で過ごし、大学から東京です。関西という地には住んだことがありません。
プリンセストヨトミで描かれているみたいに、関西には独特の雰囲気があり、よそ者にはわからない文化があるような気がしています。なんかその異世界感に憧れるというか、名古屋→東京ときて、三大都市の中で大阪住んでないな、って思ったら、なんか住んでみたくなっちゃったんですよね。未知のものを知りたい!という好奇心みたいな。
(しかも人事の規則で3年半で東京に戻れるので、サラリーマンの役得だなぁと。)
かつ、大阪・関西って今一番面白い気がしています。
文化的には京都や奈良もありますし、関西弁、お笑いが強かったりする。最近だと大仙古墳が世界遺産になりつつあります。
歴史的には江戸に負けないほどの経済の中心だったりするわけです。
まだよく知らない関西という地をもっと知りたいし、そこで何かやりたいと思ったら、なんか行きたくなっちゃいました。
まあ、1つ目と2つ目みたいに理性で判断した面ももちろんありつつ、
3つ目みたいに感性で、という面も結局強いのかもしれません。
根本にあるのは、人と違った方が面白いってことでしょうか。なにせ同期はほとんどが東京配属。そのうちわずか数パーセントが関西です。
マイノリティになる。
違うところで仕事をする。
って、なんか面白い気がしてます。
大阪は田舎ではないけれど、東京から見たら「地方」配属です。
広告会社の仕事や、僕のやりたいようなこと(やってきたようなこと)なんて、働く場所は関係ないという前提はあったうえで、
これからは「地方」ってカギになるような気もしています。
総務省の人とか、日銀、NHKの人は、最初みんな地方を経験します。地方で、東京とは違う空気に触れてみることって、すごくアリだし、いい経験になりそうだなぁ、と傍から見てました。
第2第3のふるさとができるって、それだけでいいし、視野も広がると思います。
日本は東京一極集中で、地方に力がまだまだないと言われます。大阪ももっと盛り上げなきゃ!と勝手に思ってますし、東京ではできないようなことをやりたいと思います。
母親からは、どうしてあんたはこうも人と違う方を選ぶかね‥‥‥と嫌味を言われましたが、
まあ、予測できないことが多い人生の方が面白いんじゃないかなと、関西支社に行ってみます。
ということで、
3年半精一杯頑張って、東京にも名前が聞こえるくらいの人間になります。広告会社の立場から、大阪やるじゃん!って思わせる仕事を創って、帰ってきます。
ブログはまだまだ続きます、まだ60記事なので、ひとまず100記事を目標にします。
今後とも何卒よろしくお願いいたします。