三男日記

愛知県蒲郡市出身、今東京におります三男です。日常や社会について思ったことを書いていこうと思います。基本、空論・評論です。自分の勉強も兼ねてやってます。

書道のフシギ

さて、皆さん、書道はやったことがあるでしょうか。

(前半は、どうでもいい与太話です)

 

多くの、というかほとんどの皆さんは、学校でやったことありますよね。

 

小学校にて、硬筆から毛筆まで。

 

小学校だと、「書写」の授業、ありましたよね。

 

 

ちなみに僕が書写の授業で一番印象に残っているのが、「フェルトペン」なんですよね。

 

 

いや、あのペン、人生で、書写の授業以外でみたことがない。笑

 

しかも、書写の教材のノートが、特殊ビニル加工か何かで、鉛筆でも油性でもない、フェルトペンじゃないと書きにくい材質になっていましたから、使うしかない。

逆にフェルトペン使うと、スイスイ書けるから気持ちいい。笑

 

 

まあ、そんな書道ですが、僕の地区では、割と多くの人が、習字教室に通っていました。

 

その会場が地区会館でして、舞台と座敷がある広い空間でやっていたので、冬はまあ寒い。なので、冬はストーブを焚いていたんですね。

その時の僕らの楽しみと言えば、ストーブの上で何かを少し燃やすこと。

 

ストーブの上部に何かを置いて、高温にして遊んでいたんですよね。

消しゴムを置くのが一番ダメなやつで、もう、溶けてホントに臭くて、有害なんだろうな、という感じがする。ダイオキシンってやつでしょうか。

 

その中でも少しワクワクしたのが、文字を書いた紙をストーブの上で温めること。

 

温めると、どうなると思いますか?

 

 

ちょっと考えればわかりますが、

温めると、水分が飛んで、紙がパリパリになるんですね。

なんだろう、せんべいみたいなボコボコができて、水分が抜けて本当にパリパリになる感じが好きで。

 

まあ、ピザ食べてるみたいな感じですよ。しとしとの具の部分だけじゃなくて、ぱさぱさの耳の部分も適度に食べたくなる。

そもそも書道の半紙はつるつるですし、墨で書いた後の紙もしとしとですから、時々パリパリしたくなるんですよ。

 

あと、書道、なぜか高学年になると、行書になるんですよ。

繋げて書くやつ。

硬筆ですら使ったことないのに、ましてや毛筆で行書って・・・・・・笑

 

 

 

まあ、そんなどうでもいい話は措いておいて、問題です。

 

 

「世界平和」

「希望の道」

 

 

この2つの単語を見て、どんなことを思うでしょうか。

また、共通点は何でしょうか。

 

 

なんか、かっこいい言葉すぎて、口に出すの恥ずかしくないですか。

 

 

というか、「希望の道」に至っては、意味が分からない。

 

 

 

では、ここまでくると分かるでしょうか。

 

「赤い羽根募金」

「振替納税」

 

 

 

では、ここまでくると、わかるかな。

 

「白砂青松」

「竹馬の友」

 

 

 

 

全部同じ共通点があります。

 

 

 

 

そうです、書道です。

 

共通点は、「僕が習字で書いていた言葉たち」だということです。

 

当時、何にも思わずに、ただひたすらに書いていたけれど、改めてみるとすごい言葉を書いていたんだなあと思います。

 

というか、当時はこれを「言葉」とは認識していなくて、書く対象としての「文字」としか見ていなかった。

 

だから「世界平和」なんて言葉も、堂々と書き続けられるわけです。

 

全部、小学校5、6年生で書いていたんですよ。

赤い羽根募金はまだマシですけど、世界平和だって、希望の道だって、白砂青松も、竹馬の友も、意味も分からず書いてるんですよ。

 

竹馬の友なんて、タケウマの友じゃなくて、チクバだし、使わないし。そもそもタケウマやらないし。

 

 

極めつけは「振替納税」。

税の書道コンクールか何かで書かされてました。

今でも意味が分からない。笑

 

 

想像してみてください。

いつもめちゃくちゃふざけてるような悪ガキが、

(自分の友達で一人はいるでしょう。こいつってやつが。そいつを思い浮かべてみてください。)

書道の時間にですよ、

真面目な顔して、

筆持って、

墨汁つけて、

一画一画丁寧に、

「世界平和」って書いてるんですよ。

 

しかも、「うーん。上手く書けねえ。」とか言っちゃってるわけですよ。

 

 

いや、シュールすぎるでしょ。笑

 

 

自分が現役の頃は、当たり前のように書いていたのだけれど、

最近、街のなかで、小学生が書いた書道の作品を見て、面白くなってしまいました。

 

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自分は小さい頃こんなことを書いていたのか……と。

 

 

書道のコンクールは、僕が小さい頃ですと、JAとか、税関係でやっていたものを知っていますが、書道だと、子どもが書いたお題の言葉を子ども自身や親が喜んでそれを写真に撮ったり、ずらりと壁に文字が飾られるわけですよね。

 

使いようによっては、いい広告になりそう

JAが「農村振興」とか、厚労省とかが「働き方改革」とか、

またはJTとかが「分煙」とか、カゴメが「野菜生活」とかやったら、なんか宣伝の一つの形になりそう。笑

 

 

もはや、書道って、一種の洗脳ですよね。洗脳。

 

そうなると、もしや・・・と思い、調べてみると、やはりそうでした。

 

戦前・戦時中に習字で書かされていたのは、

「忠君愛国」

「忠臣楠木正成

皇軍神速果敢」

「出征兵士」

「機甲隊新兵器」

「武運長久祈願」

 

片仮名で、「サクセン」まで書いていました。

 

Google画像で見つかっただけでも、これだけありました。

 

 

書道って、洗脳に近いかも。笑

 

または、時代の空気を反映しているのかなあ。

 

書かせている学校の先生も、特に考えていないんじゃないかな、とも思います。

 

 

年の初めに抱負を書く書初めみたいに、ほんとは、自分の書きたいこと、気持ち、思いを書くものだと思うので、

もっと書く言葉を身近なものにしたり、各個人で書くような機会があれば、もっと書道を好きになる人がいるのかもなあ、と思いました。

 

 

「書道」の不思議の話でした。