三男日記

愛知県蒲郡市出身、今東京におります三男です。日常や社会について思ったことを書いていこうと思います。基本、空論・評論です。自分の勉強も兼ねてやってます。

オリンピック、やりましょうよ。

朝日新聞の4月の「オリンピックを開催すべきか?」という世論調査によれば、中止が35%、延期が34%、今夏に開催が28%だそうです。

https://www.asahi.com/sp/articles/ASP4D6GW7P4DUZPS004.html

 


マスコミのニュース的には、「今年のオリンピックは中止すべき」が約7割となり、今年は中止だ!という意見が中心を占めているように見受けられます。

 

 

これ、どうなんでしょう。


今年のオリンピックをどうすべきか?ということに関しては、大きく4つに分かれると思います。

 

「やるべきなのか?中止すべきなのか?」という視点と、「やれるのか?やれないのか?」という視点。

 


A.やるべきだし実際やれる

B.やるべきだけど、やれない

C.中止すべきだけど、実際はやれる

D.中止すべきだし、実際やれない

 

 

 

僕は、誤解を恐れずに言えば、Aです。

 


やるべきだし、実際やれるんじゃないかなと思います。(あくまで個人の意見)

 

 

まずやれるのか?という点から考えたいと思いますが、やれない理由として挙げられるのは、医療体制です。

 


医療体制については論点が2つあって、

来日する選手やオリンピックが感染源になることはないのか?という点と、

オリンピックというスポーツの大会に必要な医療スタッフが足りるのか?という点 

があるかなと思います。

 


1つ目の点から言うと、これはIOCが表明している通り、ワクチンが提供されます。これは大丈夫でしょう。

https://jp.wsj.com/articles/pfizer-biontech-to-donate-covid-vaccines-to-tokyo-olympics-athletes-11620322061

 

 

 

2つ目の点は、スポーツドクターと看護師が足りるのか?ということだと思います。

 


コロナで医療体制が"逼迫"している中でオリンピックに人を回していいのか?ということもありますし、

ワクチンではなくこちらに回していいのか?という

2つの主張があると思います。

 


前者に関しては、足りてるように思えます。

 

逼迫しているのは、コロナを受け入れ可能な病院の体制(スタッフ)が逼迫している、ということで、他の診療所のスタッフ(免許保持者)は余裕があるのではないかと考えます。


実際、組織委員会のスポーツドクターの募集には、200人の募集に関して、280人の応募があったようです。

https://www.asahi.com/sp/articles/ASP5D3DVWP5DUTQP00C.html

 

看護師に関しても、民間会社の協力を得ると、8割程度は目処が立っているようです。(事実どうかは知りませんが) 

※足りない2割は、厚労省が規制を緩和し、海外人材の活用を認めるとのこと。

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO72172770S1A520C2EA1000/

 


※日本での医療崩壊の本質は、コロナ患者を受け入れられる規模の病床が足りていない、ということであって、その他の中小の民間病院の方は、コロナ患者をそもそも病院の体制として受け入れられないところがほとんどなので、受け入れない医師の方が悪いとは言えないですし、そうした医療従事者の方が"崩壊"しているわけではないと思っています。

 


※万が一、熱中症で倒れたりした場合の救急搬送先については、現状の搬送の通りで問題ないと思います。病床数のキャパとしてすぐ運べない、という問題はありそうですが、組織委員会としては東京都内の病院への搬送を想定しているようです。

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO72172770S1A520C2EA1000/

 

 

 

さて、ただこの確保できているからといって、実際に五輪に人材を回すかどうかは別問題。

その点は、後者の点(ワクチンより五輪を優先すべきか)に関わっています。


この点に関しては、僕は「やるべきかどうか」の議論と同じ議論になると思っています。なぜ五輪を優先すべきか?ということなので。

 


で、五輪をやるべきかどうか?という論点ですが、僕は、やるべきだと思います。

 

 

今の五輪批判には、森喜朗組織委員会会長への批判や、佐々木宏氏のLINE流出などの不祥事も重なったことによる悪印象がかなりベースにあると思っていますが、

批判の根本には、「スポーツは商業主義じゃない。お金儲けのためにするな!」といった、ある意味で拝金主義の権化とされてしまったオリンピックそのものへの批判があるようにも思えます。

 


ただ、それに関して猪瀬直樹都知事が言っていますが、

「“商業主義”という言い方をする人がいるが、当たり前だ。ビジネスに決まっている。マイナーな競技の人はオリンピックがなければやっていけないわけで、むしろいかに商業的に成り立つかということを考えるのが大事だ。」

 


(錦織選手の五輪批判に対する意見も、一理あり、なるほどなと思いました)

https://times.abema.tv/news-article/8651730

 

実際、春の高校野球も、各地で行われるプロ野球も、大相撲も同時並行で開催できている中で、オリンピックだけなぜ中止しないといけないんでしょうか。


オリンピックは、スポーツ選手にとって4年に1度の、しかも世界の中で自国で開催されることが人生で2度とない機会です。少なくとも4年前・5年前、もっと前から目標に掲げ、人生を捧げて準備していた人も多いと思います。

 


僕は、オリンピックは特別だと思います。もっと、選手を応援して然るべきだと思います。

 


選手に

「アスリートとしてはやりたいです。人としてはやりたくないです」
「アスリートとしては賛成だけど、一国民としては反対という気持ちです」


こんなこと言わせるなんて、今の日本はなんかおかしい。

https://www3.nhk.or.jp/news/special/2020news/special/article_20210126_01.html

 

 

ただそうは言っても今年やるべきなのか?という話になると思いますが、国際公約として今年やると言った以上、やるなら今年しかないので、オリンピックは今年やるべきだと思います。

 


(そもそも2年延期すべきだったのでは?という話もありますし、それは僕も思います。

しかしながら、欧米諸国や世界と比べて感染者数が少なく、日本の民間病院が中心となっている特殊な医療体制で、その感染者数でさえ医療崩壊を起こそうとしている現状では、日本の中止理由は、やむないものではないと思います。五輪は今年で延期すべきではないと思います。)

 

 

やるにしても、無観客でやればいいし、テレビでみんな応援すればいいです。実際ほとんどの世界の人はテレビで見るんですし。

 

 

選手の皆さんの活躍は、このコロナ禍の中で、確実に、みんなに勇気を与えてくれるはずです。日本で見るオリンピックを楽しみにしている高齢者の方もいると思いますし、僕の親も実際そうです。

(僕も小さい頃に見たオリンピック水泳の選手の活躍は今も鮮明に覚えています。家族でテレビを囲んだ瞬間の興奮は忘れられません)

 


オリンピック批判に、政府のコロナ対応への無策が結びついちゃってるから、ちょっと不利になってる感じがあります。

 


そういう視点を抜きにして、東京オリンピックは、やりましょうよ。。。

 


中止、じゃなくて、「どうしたらできるのか?」という視点で、もっと政府もコミュニケーションすべきだと思います。批判するのは簡単ですし、他人事だからネタとしては"面白い"。

 

「みんなで五輪を成功させるために、感染予防しましょう!」

それでいいと思うんです。外出も控えたり、マスクもしっかりして。

 

 

だから、日本国民という開催国の当事者として、いちファンとして、、、

 

オリンピックは、やれるし、やりましょうよ!!!(そのために感染防止頑張りましょうよ!!!)