三男日記

愛知県蒲郡市出身、今東京におります三男です。日常や社会について思ったことを書いていこうと思います。基本、空論・評論です。自分の勉強も兼ねてやってます。

男女平等の難しさ

歴史上、女性は投票権も持っていない状態で政治的には差別されてきたという解釈がありますが、僕はこの記事を見て、なるほどなと思った節があります。

 

「女も戦場へ」は何をもたらすか:日経ビジネス電子版

 

以下は記事からの引用です。

 

男女で起こした戦争は男女で責任を取らなくてはならない。戦争賛成反対に関わらず男性だけを強制的に徴兵させて、女性は戦争に賛成した者も戦争に行かず、最終的に「民間」の男女が死んだら「罪のない女性が巻き込まれた」(今はこの表現は減ってきているが)などと言わせてはならない。

 

男女同権が叫ばれつつも、多くの人の”ホンネ”の部分では、男が稼いでなんぼ、男が働いてなんぼ、という固定観念が根強く残っているのが事実じゃないでしょうか。

 

(こんなことを書いている自分も思っている節があることを告白します)

 

”男女不平等の歴史”とは、社会生活上の側面のみに焦点を当てているだけであり、歴史的に見れば、命を懸けて軍隊に徴兵させられ、戦場で戦ってきたのは「男性」であったことは事実じゃないでしょうか。

 

新渡戸稲造「武士道」にて、英国の哲学者ハーバートスペンサーによる、軍事社会では必然的に夫婦間の中で婦人の地位が低くなるとの論が引用されています。

 

確かに、日本は江戸時代まで武士の時代がず~っと続いており、実際武士階級の中では女性はそばに控える存在だったと考えられます。

 

ただし、スペンサーは、そうした男女の不平等は社会の産業化によって改良される、とも述べていて、高度成長期を経て日本が経済大国になった今でも男女のジェンダーギャップが解消されていない現実を是認していいはずはありません。

 

真の意味での”男女平等”という定義にもよりますが、それを実現するにはどうすればいいんでしょう。

 

多分、男女不平等という現状認識を、男性が加害者、女性が被害者、という一方的な対立構造で見ると本質を見誤る気がしています。

 

そうではなくて、男性も女性も両方ともジェンダー差別の被害者なのだ、という被害者意識を持つことが問題を自分事化するうえで大事なんじゃないかと思います。

 

ただ、両性には確実に身体的性差が存在し、字義通りの”平等”というものは存在するわけではない、という「完全主義を捨てる」ことも男女平等を考えるうえで大事だと思いました。

 

男女平等って難しいですね、、、