本「ローマ法王に米を食べさせた男」を読みました。
この本には、書評というものは適さないと思いました。
なぜなら、この本の一番のメッセージはただ一つ、
「ごちゃごちゃいってないで、いいからやれ。」
だからです。
本の末尾にこんなことを言っています。
北は北海道から南は沖縄まで、47都道府県で講演しました。地域活性化をテーマに多くの人に来ていただき、「感動しました」との言葉をよくいただきます。ありがたいです。でも、申し訳ないけれど、感動はいらないですよ。感動よりも行動です。
僕は、この本の中でいろんな発見がありましたが、一番心に響いたのはこの部分です。
なぜなら、自分もまさにこの本を閉じる寸前、この文章を読むまで、「あー感動した」「面白かった」と言おうとしていたからです。
正直、「感動よりも行動」という言葉には、何も言い返すことはできません。
実際、僕の実感として、合っていました。
だって、うちの地元の市も、職員の方や議員の方がたくさんの町を(いわゆる)「視察」してたくさんの町の実情を見て回っているはずなのに、1つの「真似」もありません。いいと思ったものはどんどんまねていくべきなのに、どれも悪かったのかな?(笑)
国レベルも同じことだと思います。
地方創生担当大臣、総務大臣はたくさんの町を視察して、たくさんの事例を見ているはずなのに、どんどん大臣は変わり、そのノウハウも、国の「指導」に生かし切れていないと感じます。ある地方創生大臣はそれを「本」として成果にしましたが(笑)
多分この本もかなりの人に読まれているんだろうなと思いますが、おそらく、ほとんどの人は(現時点での自分も)読んで知っただけで終わってしまっているのではないでしょうか。
書いてあることはめっちゃ面白い!!
けど
今の仕事が忙しい、、、
東京でなかなか余裕がない、、、
などなど、本を本として終わらせてしまっているのかもしれません。
そう考えると、
人間とは、
歳を重ねて大人になり、世界を知れば知るほど、できない理由とか、その背景まで見えてきてしまって、逆にその可能性を狭めてしまう生き物なのではないでしょうか。
子どもの頃に考えてたことって、たいていバカだけど、バカなんだけど、面白いんですよね。自分が面白いと思ったことに打ち込める。
秘密基地作って実際に生活しようとしてみたり、海沿いで水をせき止めて巨大なダム作ろうとして見たり、、、
大人になるって、どういうことなのでしょうか。
大人になることは自分の可能性を狭めてしまうことなのでしょうか。
僕は違うと思います。
世界を知ることは大切なことだと思います。
一番大切なのは、知ったうえでどうするか。知ったうえで、その材料をもとに自分の可能性を狭めてしまうのか、逆に広がった視野をもとに新しいことにチャレンジしていくのか。
大人になっても魅力的な人って、いい意味で子どもっぽい人なのだと思います。
いろんな世界を知っていて、いろんな失敗をしてきたはずなのに、その失敗を糧に、ポジティブに捉え、「夢」を大事にする人。アイデアに変に制限を加えない人。
「世界を知る」だけではなく、それを糧にできる人間となり、もっともっと成長していきたいと思いました。
何より、この本を読み、何か行動しよう、と強く思いました。(思っただけでは意味がない)今企画中です。
とりあえず、論文とかいう目の前の課題に取り組みます、、、。