最近、ネットフリックスのサバイバー~宿命の大統領~にはまっています。
毎日ネットフリックスにくぎ付けになり、3連休中、外出もせずほとんど見続けていました。
ただ、周りの人に伝えても、え?何それ?と返ってくる始末。視聴率、ほぼゼロに近い。笑
いや、でもストーリーがまず面白いんです。
設定は、アメリカ合衆国政府の中に“指定生存者”が指名されるというところなんですが、まずそこから秀逸です。笑
大統領が議会で演説する際に、行政府、議会の関係者がほとんど議事堂に集結してしまうことから、万が一が起こったときに備えて、大統領職を継承する指定生存者として、トム・カークマンが指名されます。
トム・カークマンは、住宅都市開発長官という主流ではないポストで、かつ前職は学者という、政治とは全く無縁のポストの人間でした。指定生存者は、万が一に備えた存在ということで、内閣としても重要ではない人を指名する存在だったのです。
しかし、そのまさかが起こり、議事堂が爆破され、政府関係者は行政府/議会/最高裁含めて全滅。カークマンが、大統領に就任することになります。
こんなやつが大統領になれるのか?というホワイトハウス職員、軍関係者、議会関係者(議会にも指定生存者がいる)と戦いながら、
カークマンが大統領らしく振る舞って、迫りくる国家の緊急事態を切り抜けていく、という話です。
いや、僕もまだ途中なのですが、これがハチャメチャに面白いんです。
アメリカの政治ドラマはハウスオブカードを見ていてリアリティがものすごくあって作りこまれているので面白いと思っていたのですが、サバイバーは、そうしたリアリティに加えて、“ストーリー”が面白いんです。
思うに、“芋っぽいやつが、成長する”ことが僕的に共感できるんじゃないかと。
カークマンや、周囲の側近含め、なんか“芋っぽさ”が漂うんですよね。周囲になめられるというか。
まさにカークマン自体がそうで、
元大統領のモスには「君は大統領の器ではない」と直言されたり、
軍人には反抗されたり、
海外の首脳には「選ばれていない大統領だ」と言われたりと散々なんですが、
でも、自ら与えられた職務を最大限こなそうと、必死で国家のために奉仕しようとします。
途中から首席補佐官を務めるエミリーは、元々カークマンが住宅都市開発長官時代の補佐官で、カークマンの大統領就任と同時にホワイトハウスに入ろうとし、周囲になめられていましたが、実力で補佐官の座を勝ち取ります。
また、報道官のセスも、能力は優秀なのに、ジョークがつまらなかったり、若干の不器用さが残るなど、残念感が漂いますが、でもなんとか大統領のために尽くそうと全力を尽くします。
この物語は、決してホワイトハウスのエリートの物語ではなく、
本当はホワイトハウスで幹部なんかやれるはずもなかった人たちが、団結して国家の難題に挑んでゆく過程で成長していく物語です。
自分もtheエリートでもなく、芋っぽい人間なので、そういう部分に、めちゃくちゃ共感できるんだと思います。
ああ、こういうやついるよな、と。
だから、単に政治のエリートドラマとは違います。ハウスオブカードとは正反対かもしれません。(ホワイトハウスを巡る権謀術数という点では共通していますが)
どこか人間臭さが漂う、この物語。個人個人のドラマと、またその団結が最高。
並行してFBIの捜査も描かれていますが、人間味あふれる主人公周辺と、そうしたハラハラさせる様子のバランスも飽きさせなくてまたちょうどいい!
僕はまだシーズン2の途中ですが、毎日見続けようと思います。
ただ、最近サバイバーで頭がいっぱいになりすぎて、今朝は自分が首席補佐官になっている夢を見ました。