雨上がり決死隊宮迫・ロンブー田村亮の会見から、吉本興業の岡本社長の会見が続き、
闇営業問題で芸能ニュースの話題は持ちきりです。
闇営業発覚から始まり、
宮迫・亮の緊急会見に至り、
そしてダウンタウン松本やビートたけし、加藤浩次など周りからもいろんな声が飛び交っています。
宮迫・亮会見で見せられた2人の涙に比べて、岡本社長のちぐはぐ会見を見て、
吉本興業への不信感が強まったというのが大体の見立てでしょうか。
元々は反社会的勢力との結びつき、吉本を通さない直営業の話だったのが、
宮迫会見を通じて芸人と事務所の構造的な問題に見事にすり替わり、吉本のパワハラ体質など、吉本興業の企業としての話に変わってしまった印象があります。
吉本をやめる!という芸人もたくさん声を上げつつあります。Twitterとかでも‥‥‥
しかし、
僕は、今回の騒動は、宮迫のウソに始まるものだと思っているので、吉本興業が過度に攻められている、叩かれている現状に対して違和感を覚えます。
パーティに「参加していない」と取材に答えたことからはじまり、
吉本興業に
「お金をもらっていない」と答え、Twitterでももらっていないと主張しました。
以下、会見からです。
https://dot.asahi.com/dot/2019072000031.html?page=1
──ウソをついた理由は?
宮迫:それは、まぎれもない僕の保身です。自分が出演している番組であったり、いろんなものに。最初は、本当に軽い気持ちだったと思います。その時に、その奥にいる詐欺被害にあった人の苦しみ、悲しみ、そんなことにこの歳になって気づかなかった。僕の軽薄な考えです。
──先輩芸人にウソをついていたことについては?
宮迫:そこに関しては……(言葉に詰まる)。返しようにない、返せるわけのないたくさんの恩をいただいている先輩方に、軽い気持ちで、勝手な自分の思い込みの解釈で金をもらってないと言ってしまった。もう取り返しようのないことですので。もう、お会いすることができません……。
──松本人志さんには連絡はしましたか?
宮迫:お電話はさせていただきました。最初の段階で、僕が自分の勝手な解釈で思い込んで、「打ち上げ代を出してもらっただけだ」ということを言った時に、松本さんは「いや、全員がいくらもらったかとか、そういう細かいことを全部言った方がいい」とおっしゃっていただいたんですけども、僕は当初とんでもなく甘く考えていたので、「そうですね」と。あんな恩義のある先輩の大事なアドバイスをちゃんと受け止められませんでした。すみません。
と本人も認めている通り、ウソをついたことから全てが始まっています。
参考
https://www.nikkansports.com/m/entertainment/news/201907200000996_m.html
この記事によると、
当初吉本側はお金をもらっていないという宮迫らの言い分を信じ、芸人側を守ろうとテレビ局にも折衝したようです。
しかし、ウソだった。
逆の立場だったら、混乱すると思います。
どれが本当でどれが嘘かわからない。
テレビ局などたくさんの人にもウソに基づいて交渉してきた手前、次にまたアクションを起こす時は、本当に慎重にならざるをえません。
岡本社長は、会見にて、
(以下引用)
ただ、もともとこの話は、ヒアリングをした時に彼らが「お金をもらっていない」と発言したことから始まってます。
でもある段階でもらっているとなり、関係している芸人の人数も増え、結果的に11人のタレントが金額の大小関係なく、お金を受け取っていた。
その時点で我々は混乱し、ちゃんとヒアリングして調査して、次は正確な情報を公表する必要があると思いました。
だから、情報が中途半端な状況で会見をすると、もっと世の中を混乱させてしまうのではないかと考えて、会見を開いてきませんでした。
そういった中で、芸人たち個人の思いを受け止めるにはあまりにも期間が短くて。我々も余裕がなく、金額についても、芸人がそれぞれ違うことを言うので、そちらのことばかり考えてしまいました。
その結果、彼らに寄り添いきれなかったと思っています。申し訳なかった。
と言っています。
ここは大事なんじゃないかな、と思うわけです。
確かに、パワハラでクビにするぞ、と言って会見をさせない強引さは責められるべきだし、事務所と芸人の力関係としては許されない行為だとは思います。
思いますけど、いや、事務所の気持ちもわかってあげるべきというか。
信頼していた息子とも言える芸人を守ろうと、言い分を信じてテレビ局にも頼み込んだりして動いていたのに、それがウソだと発覚したら、メンツ丸つぶれですし、立つ瀬がない。
社長の言う通り、他の芸人の言っていることとも違うとすれば、どれが本当なのか、確認しきるまで会見なんてするな!と言いたい気持ちはすごいわかります。
もちろん、その表現方法が適切であったかは話は別です。
こと闇営業問題については、僕は悪いのはウソをついて保身を図ろうとした宮迫であって、宮迫の涙に騙されるべきではないと思います。
感情論ではない。
宮迫は僕は好きですし、アメトーク、行列などを見ていても、すごい面白いので、テレビで見れなくなるのはすごく残念に思っています。
ですけど、今回の件は、正直宮迫が悪い。
松本人志も言っていたみたいに、不倫の時からオフホワイトとかウソついてごまかしてきて、僕はあまり信用する気にはなれません。
軽い気持ちで、甘く考えて、思い込んで、とかありますけど、ウソを一回でもついたことある人はわかると思いますが、こういう時って、ウソじゃないですか。ちょっと言い切れないけど、、、みたいな。
うーん、本当なのかもしれないけれど、僕は信じられないし、きっと当時宮迫は気づいていたんだと思います。でも故意にウソをついたのだと考えちゃいます。
だって第三者の松本人志も、「もらってないはずない」と言い切れるほどですから、もらってないと言い切るにはそれなりの根拠や自信がないとダメなはずです。
思い込み、とか、現時点での逃げでしかないような気がしてなりません。
僕は、宮迫たちが会見してちゃんと謝る事は大事だけれど、吉本にウソで迷惑をかけたことの重みもあるんじゃないかと思います。
とはいえ、吉本興業と芸人の間の関係、パワハラなど、の問題においては吉本興業側を追及すべきです。
ですが、複合的な問題を混同して、吉本憎し、吉本悪し、とするのはどうかな、と思います。
ただ、僕は闇営業、直営業でここまで過剰に反応するのもどうかなとは思っています。
反社会的勢力との関係を断ち切ることも大事だし、直営業でとってくることを禁じることも秩序の上では大事かと思いますが、
島田紳助の引退でもあった通り、そこまでするほど大事なのか?とも思います。謹慎して、会社も一緒に謝って、再発防止策を徹底してとる、オープンにする、そのことが一番大事だし、視聴者や、客の側も求めていることなんじゃないかと思います。
そうしたときに、スポンサーがつかなくなることはもちろんあるかもしれませんけど、その時はそれこそ事務所やテレビ局や、メディアが守っていもいいんじゃないかと思います。
そこは強硬論に合わせるのではなく、各局の「正義」に基づく判断でいいと思う、という意味です。
単に過ちを犯したから即引退、即出禁、即解雇はちょっとやりすぎというか、なんか思考停止してる気がするというか‥‥‥
これも社会をつまらなくしている原因だと思います。
不寛容すぎ。
僕が知る以上に芸能界と反社会的勢力のつながりは深いし、難しい問題なんだとは思いますが、なんかやりすぎというか、え、そこまで??という気がしました。
以上、吉本の騒動に思う。でした。