三男日記

愛知県蒲郡市出身、今東京におります三男です。日常や社会について思ったことを書いていこうと思います。基本、空論・評論です。自分の勉強も兼ねてやってます。

参議院選挙に思う。

参議院選にあまり興味がわかない。

 

なんでだろう。

 


自民党が勝つだろうと何となくわかっちゃうからだろうか。

 


自民党以外に魅力を感じないからだろうか。

 

 

 

第2次安倍政権ができてから、

自民党一強、安倍一強と言われ続けている。

民主党の後継政党であった民進党は解散し、希望の党立憲民主党とに分かれた。

(その希望の党は選挙後早速分裂し、国民民主党になった)

 

 

 

それでは、野党が冴えない、魅力的に見えない(少なくともそう思える)のはなんでだろう。

 

 

 

自民党政権がすばらしいからだろうか。

 

 

僕は、安倍政権の進める政策は、大筋では間違っていないと思うし、世で声高に民主主義の破壊、と言われるような筋合いはないと思っている。


独裁しているわけではなく、あくまでも正当なプロセスに則って政策を進めているだけであり、何も間違ったことはしていないと思う。


ただ、森友学園騒動の時に露わになった文書改ざん、防衛省の日報隠しなど、公文書に対する姿勢は、評価できないと思う。

 

 

そうした明らかに評価できない部分はあるにせよ、

外交などの面で日本に安倍総理がいるということは日本の存在感向上に大きく寄与しているのではないか。

 

 

ただ、一応付言しておくと、安倍政権で進められた政策の多くは、民主党政権から引き継がれたものだという指摘もある。

 


実際、安定した政権運営とは言われるものの、何を指して安定した政権運営と言われているのだろうか。

 


民主党政権下での様々な混乱

(既存の政策を大転換しようとするときにはある程度の混乱は不可欠だと思うが、その混乱を収拾できているかどうかが大事だと思う)

が前提にあるのか

それとも小泉政権後の自民党政権が1年おきに首相が変わっていたことが前提にあるのか

 

 

 

そう考えると、

8年目に突入した立派な長期政権である安倍政権を変えるほどではないと考えるのだろうか

 

 

大きな失敗を経験したからこそ、

失敗するよりは、

今のままで特に大きな失敗していない政権の方がいい、と思うのだろうか。

 

 

 

たしかに、政権交代が盛り上がりすぎた側面はある。

 

誰もが、政権交代に期待しすぎた。日本が変わると思っていた。世の中が変わるとみんな信じていた。


色んな識者が

絶対民主党がいい、

一回やらせてみるべきだ、と言っていた。

 

 

あ、「1回」。

 

 

 

一回やらせてみた結果、ちょっと日本は混乱した。

 

 

 

次はない、という抵抗が強いのかもしれない。

 

 

 


でも、小選挙区制で野党が冴えないのは、きつい。


小選挙区が導入される前の自民党一強の時は、派閥の違いに応じて、派閥間で総理の座を交替し、擬似政権交代が起きていた。


その後小選挙区制が導入され、1選挙区1人しか当選できない環境になると、大きな政党に属していることが有利になり、立候補のための公認権を持つ党首に力が集中し、派閥の力が弱まり、声を上げづらい。


小選挙区制は二大政党制を実現するはずのシステムであったが、

肝心の野党が今見当たらない。

 

 

 


失敗できないのは、政治家だけではなく、誰でもみんなそうである。

 

 

しかし、変わり続ける世の中において、失敗はつきものではないのか。

 

 

キングコング西野やホリエモンのように、どんどん突き進み、チャレンジする。それを糧に次に進む。

 


そのスピリットが彼らを彼らたらしめているような気がするし、まず行動、という点に、激動する世の中に適応していくためのヒントがあるような気がする。特にツールが揃った現代では行動のハードルが明らかに下がっている。

 

 

失敗にも寛容な空気こそ、日本に必要な気がしている。

 

 

 

行動、でいえば、

今話題のれいわ新撰組山本太郎代表の演説を見た。

 


特定の政党に肩入れするつもりはない。

それを断った上でいうと、

山本太郎の演説の中身はよくわからなかったが、正直心を動かされた部分があった。

 

 

 

国への思い、

何か変えないといけないという決意、

誰かがやらなきゃという責任感。

 

 

 

山本太郎自身が涙を流しながら語っているのを見て、本音かどうかはわかりかねるものの、1人の国民として心を動かされた。

 

 

 

山本太郎には、一国民のような身近さを覚える。いい意味での素人感というか。

 

 

政治家のきれいごとじゃなくて、1人の人間として語る本音をみたい。

飾り気のない考えを聞きたい。

決意を見たい。

 


いいか悪いかは別にして、山本太郎に共感したのは、そういう感情に対してだった。

 

 

以前少し触れたが、

トランプ現象と似ている気もする。

「素人政治家は悪か」

https://gm-fk20.hatenablog.com/entry/2019/01/02/222524

 

 

ワシントンだけで繰り広げられる政治、

the政治家のきれいごとじゃなくて、

本音で喋って失言もしちゃうような人間っぽさがいい、

その発露がトランプ当選だったのだと思う。

(ただトランプが勝ったことには、共和党キリスト教福音派などを抑えていたことや、民主党内の分裂もあるので一概には言えないが)

 

 

 

考えが多様化し、個人がなんでも発信できる時代、

きれいごとだけではなく、個を見たい。本気を見たい。

 

 

 

山本太郎に感動してしまったのは、そういうことなのかもしれない。

 

 

 

自分は知られざるうちに国を諦めていたのかもしれない、

と思ってしまった自分がいた。

 


もしかしたら、日本でも、そのうちトランプ現象に似た現象が起こるのかもしれない。

 

 

参議院はあまり盛り上がらないが、ポスト安倍含めて参議院選後の政治は、楽しみに思う。

 

 

世の政治が、大きく変わろうとしている。

気のせいかもしれないが。