周りも〇〇してるんだから、あなたも○○しなさい。
○○するといいから、○○しよう。
○○すべきだから、君もしよう。
同調圧力というものが世の中にはあります。
日本は、特に顕著だと思います。
いわゆる、出る杭は打たれる文化。
実際に会社であるかは知りませんが、横並びで同じ仕事をし、特に目立とうとすると、粗探しをされて潰される。
結果として上に行くのは、組織でうまく立ち回れる、周りに「気遣える」人間。
こんな話を聞いたことがあります。
自衛隊で、
制服組(武官の方)で出世して行くのは、軍事作戦に秀でた人間というよりも、
背広組(防衛省の官僚たち)や政治家との折衝をうまくやれる人間や、書類仕事をこなせる人間で、本当の意味で軍のプロではないらしいです。
(「自衛隊失格」より)
それも、一種の同調圧力な気がします。
人事を用いて、「組織」の一員たれ、という一種の圧力です。うまく組織の一員として仕事をこなせ、というわけです。
ただ、もちろんある程度の同調圧力は必要です。
なぜなら、人間は社会的な動物だからです。人とともに生き、人ともに暮らす。
最低限のルールがあり、マナーがある。
もちろん、僕はそういう同調は必要だと思います。
でもそれは、あくまで「人に迷惑をかけない」という人として最低限の前提であるべきであり、あくまで前提としてとどまるべきに思います。
同調とは、日本人によく馴染む言葉です。
こんな有名なジョークがあります。
ある船が沈没しそうになり、脱出するために客が海に飛び込まないといけない状況になった時、
イタリア人の客には、「飛び込めば女にモテますよ」と声をかける。
イギリス人の客には、「飛び込めばあなたは紳士です」と声をかける。
ドイツ人の客には、「飛び込むのがこの船の規則となっています」と声をかける。
アメリカ人の客には、「飛び込めばヒーローになれますよ」と声をかける。
日本人には、「みんな飛び込んでますよ」と声をかける。
というものです。
思えば、
買い物をするときでも、「みんなやってますよ」「人気NO.1です」についつい弱い。
日本人は、生来「単一民族」(諸説あるものの)で特定の国土で暮らしていましたから、同調が馴染むのだと思います。
僕も、そうしたものを常に気にする母親のもとで育ちましたから、自分はこうしたい!とあっても、周りの目を気にしてしまいますし、気になってしまったりします。
まあ、「いじめ」も同調圧力の一種であることを考えると、どの国でもいじめはありますし、ある程度の同調圧力はどの国でもあるのでしょうか。
実際はどうか知りませんけど、今成長している国は、そういうものがあまりない、「多様性」を本当に認めている国な気がします。
日本は、「多様性」は口で言ってるけど、
「多様性は絶対必要だよね」と言ってる時点で、多様性がない気がしています。
これも一種の多様性ハラスメントです。同調圧力です。
でも、同調圧力って本当に無意味です。
自分のしたいこと、やりたいことに時間を費やせばいいし、周りを気にして行動を変えても、周りは責任を取ってくれません。
周囲の目は、自分や自分の考えを相対化するために用いれば、それで十分なんだと思います。
以前もブログで書きましたが、「絶対」ほど怪しい言葉はありません。
https://gm-fk20.hatenablog.com/entry/2019/01/05/233635
でも、同調圧力をはね返すには、それなりの何かを見せないといけない気もしています。
だから、自分も文句だけ言ってないで、はねかえせるだけの何かを出さないといけないと思っています。
このブログを書いているのも、その練習の一環だったりします。
だから、一生懸命考えて、自分なりのレールを見つけたいと思います。
みんなもしてるから〇〇すべき。みんな〇〇したほうがいい。
は、疑いましょう。
絶対に。
(3日に1回のはずが、何日も空いてしまいました。ちゃんと頑張ります‥‥‥)